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小泉外交は百点満点

北方4島(対ロシア外交)の問題などありますから百点満点というのは疑問ですが、
昨日は「外国から見た小泉外交」を書きましたので、今日は政治評論家の屋山太郎氏の
「小泉政治の5年5カ月を総括する」という論評を。(産経新聞の「正論」より)

■馬鹿げた絡繰りの数々ぶち壊す

≪米中韓外交では百点満点≫

 5年5カ月に及ぶ小泉長期政権が終わるにあたって、その評価をしてみる。後継総裁はプラスの面を引き継ぎ、マイナスの面は補い、補修する必要がある。この引き継ぎ、補修の諸点について認識のない人は総裁候補の資格がないと心得るべきだ。

 小泉首相は国際関係や外交政策について、その哲学を語ったことはないが、日米関係、対中・韓外交については結果的に百点満点に近い。かつてロン・ヤス関係というのがあったが、当時は米ソ冷戦の最中で、他に選択肢もなく、日米関係は極めて理性的な親密さで構築された。

 過去に日本では、「人命は地球より重し」と言ってテロリストを釈放するとんでもない首相が出たが、小泉首相はテロと戦うという姿勢を国内法の制約の中で最大限に発揮したと思う。

 最後の場面で小泉氏はプレスリー邸でパフォーマンスの極致を見せてくれた。あの場面をけなす人がいるが、米3大テレビ、3大新聞にいずれもトップで取り上げられた日本の首相は初めてである。

 この1場面によってアメリカの大衆は、なぜ日本の首相を大統領夫妻が歓迎しているのか、なぜ外国人がエアフォースワン(大統領専用機)に乗れるのか、日米同盟の重さを感じ取ったことだろう。嬉しかったのは、ふざけん坊の日本人もいるのだぞと世界に見せてくれたことだ

 日米同盟を考えるとき、残った問題は集団的自衛権の行使という憲法解釈、あるいは憲法改正の問題だろう。憲法改正に不可欠な国民投票法案を流したのは痛かった。

≪何より良かった靖国参拝≫

 対中・韓外交が悪化したからマイナスと評価する人が多いが、私は「異常な状態」が「正常な状態」に戻る兆しをみせていると評価する。何よりも良かったのは、総理が私人にせよ公人にせよ、国家のために殉じた人々に哀悼と感謝の意を表することを再開したことだ。国民国家なら当然のことで、この精神を失った国はいずれ滅びる。

 それを1986年以来しなくなったのは、中国が靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されていると文句をつけ始めたからだ。これに国内の反日日本人と媚中派が便乗したのだ。しかし、中国が文句を言い出した動機は、改革開放、市場経済化にともなって「共産主義」に代わる新たな指導原理として「反日愛国主義」が必要になったからだ。A級戦犯が合祀されたのは78年で、中国が文句をつけ出したのは、その7、8年後のことである。

 宮沢、橋本といった政権は、中国が叩けば謝る、さらに、金を出すという子分のような内閣だった。小泉氏は、このばかげた絡繰(からく)りをぶち壊した。中国は既にWTO(世界貿易機関)に加入しているのだから、日中交流は「政経分離」の原則で十分。首脳会談などは不必要だ。





靖国参拝に関しては、ジャーナリストの櫻井よしこさんも「週刊新潮」で次のように書いています。

靖国神社へのA級戦犯の合祀は1978年秋に行われた。新聞に大きく報じられたのは79年4月、春の例大祭の前である。大平正芳首相は同年の春と秋の例大祭にお参りし、その年の12月に中国を訪問、大歓迎された。日中両国の共同新聞発表は、中国が日本の技術、経済援助にいかに感謝し、熱烈に日中友好を歓迎しているかを示す表現で溢れている。

79年5月に時事通信の取材に応じた、当時の中国の最高実力者である鄧小平副総理も、靖国神社にもA級戦犯にも一言も触れてはいない。鄧小平が力説したのはソ連の軍事的脅威の増大である。鄧小平は当時、日本がソ連から北方四島を取り戻すのであれば中国は日本を支援するとさえ語っている。

ソ連の脅威を強調する余り、中国が、日本は軍事大国になるべきだと日本の背中を押し続けたことも忘れてはならない。1980年4月末に訪中した中曽根康弘氏に対して、中国人民解放軍のナンバー2、副参謀総長の伍修権は、日本の軍事費はGNPの1%にとどまらず、2%にふやすべきだと具体的数字をあげて語った。軍事費を2倍にして軍事大国になれと、当時の中国は日本に言い続けたのだ。彼らにとってA級戦犯合祀や靖国神社参拝は、全く、何の問題でもなかったのだ。

A級戦犯合祀が公になってから6年半がすぎた85年9月、周知のように中国は突然、靖国神社参拝は許し難いと言い始めた。

こうした経緯を振り返れば、朝日の「外交的な行き詰まり」という嘆きは、自作自演の醜悪な独り善がりに聞こえる。外交的行き詰まりを煽っているのはむしろ朝日ではないか。

最近のネットを見渡すと、露骨に嫌中・謙韓を唱えるサイトなどが多く見受けられますが、
興味深いのは相当な知識を持って書かれていることです。
2チャンネルも興味深く覗いてみますが、かなりの知識人がコメントしてると思われます。
韓国の人々よりも韓国の歴史を正しく知っていると思います(韓国は教科書だけでなく、
すべてにおいて自国の歴史と正面から向き合っていないどころか捏造しています)。
右であれ左であれ、主張に偏向を多少感じても、勉強する姿勢があるかぎり、嫌中嫌韓を
主張してもリベラルな主張を展開してもエールを送りたいと思っています。

しかし、一部の過激なサイトのように、韓国の人々と同じ低水準に自身を貶める愚かな
振る舞いは良くないと思っています。不謹慎にも思わず、そのジョークの上手さに爆笑し
たりしてますが(苦笑) 
不謹慎ついでに、言い得て妙なものを抜粋してみました。

・マスコミの多くは『日本よ誇りを持ってはいけない』、『日本人は第二階級である』
 と毎日大声で叫んでいる。
・非武装を唱える人たちは、日本が武装を持ってはいけない、アメリカ軍は帰れと叫びま       
 すが、中国の軍備には反対しません。
・バラエティ番組の関○宏の笑顔で、サヨクがいとも簡単にに生産されていく。
・戦争で死んだ人間の数よりも、共産圏の国々が自国の民を虐殺した数の方が多い。 
・教科書問題を起こしたのは新聞社でした。
 ありもしない侵出を進出に書き換えさせたとして、中国や韓国にご注進して国際問題を  
 作り出したのです。
・朝日新聞はは日本のための政治家を希求するのではなく特定アジアのための政治家を
  望んでいる。

 

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コメント

靖国神社にA級戦犯が祀られていることをチクッたのは社会党のT氏だとか聞きかじったことがありますが・・・まあ、そんなことは今更・・・どっちみち・・・でも、知りたいことですけど。私が心配なのは、あまりにも善意な人が多い。とくに若い人にネ。日本は悪いことしたと単純に信じてる。相手国の消耗こそが外交の目的っていう、シビヤな現実に気付いて欲しい。自国だけが良いというのでは決して無いけれど、それ位、外交ってのは意地の悪いもんなんだ。スキを見せられないものなんだっていうことを、ネ。アマちゃんでは、今に・・・って怖いんです。

投稿: 山口ももり | 2006年8月28日 (月) 05時48分

ももりさん、コメントありがとうございます。

>あまりにも善意な人が多い。
GHQから刷り込まれた「罪の意識」というのが戦後ずっと続きました。GHQは「新聞報道取締方針」を発令し、「新聞条例」を発令してGHQ批判を禁止し、日本の新聞をマッカーサーの管理下に置きました。検閲で日本側の主張を封じ込める一方、日本人に米国の「歴史認識」を植え付けました。例えば「大東亜戦争」という言葉は使えず、「太平洋戦争」に変えさせられました。
放送も大きな役割を担いました。GHQの指導下、九日からNHKラジオは「真相はかうだ」を開始。「太平洋戦争史」をドラマ仕立てにしたもので、週1回、日曜午後八時から10回放送されました。少年の素朴な問いに、反軍国主義思想の文筆家が答える形式のドラマです。「日本を破滅と敗北に導いた軍国主義者のリーダーの犯罪と責任を日本の聴取者の心に刻ませる」(民間情報教育局ラジオ課)目的で、内容は一方的なものでした。
GHQが実施したメディアと、公教育を通じた宣伝工作は、60年後の今も日本人の歴史認識を縛っています。

投稿: ミーシャ | 2006年8月28日 (月) 23時14分

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