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アメリカ

日本軍の真珠湾攻撃50周年の式典が全米各地で催された年、米国のある場所で、
そこでたった一人の日本人として集中砲火を浴びた少女がいました。
日本からの留学生だった彼女に、
「日本人は真珠湾を奇襲した。今、経済でも同じようなことをしている。日本人は卑怯だ」
少女はオロオロするばかり。ところが、居合わせたインディアンの少女が毅然として言ったそうです。
「あなた方に言う資格はない。あれは奇襲ではない。
米国が日本の暗号を事前に解読していたことは、今では明らかになっている。
あなた方は、かつて自分たちを正当化し私たちを追い出したように、わざと日本を悪者にしただけじゃないの」
当時の大統領トルーマンは自国の民をも犠牲にしたことになるわけです。
原爆投下を批難する日本人に、日本軍を恨みなさいと言う元米軍パイロット。
昨年来日してテレビでそう言ってましたね。広島に原爆を投下した米機エノラ・ゲイのパイロット。
でも、日本人は真珠湾を批難するアメリカ人に言いません、トルーマンを恨みなさいとは。



コロンブスがアメリカ大陸にたどり着いた頃、今の米国の領土には100万を越す人々が住んでいたそうです。やがてインディアンと呼ばれる人々ですね。
ところが、それから400年近く経った1870年には2万5000にまで減りました。
白人がインディアンを殺したり、土地を奪って暮らして行けないようにしたからです。
白人たちは時にはペスト菌やチフス菌を使ってインディアンを滅ぼそうとしました。
米国を二つに裂いた南北戦争中も、インディアン殺しは休みなく続けられました。
南北戦争後25年間、インディアンは指定居住区に閉じ込められ、
独自の生き方や文化を奪われました。

西部劇というのは、白人を正当化したものが実に多いと思います。
インディアンを野蛮人に仕立て、白人を被害者にした作品がほとんどです。
先住民を大量虐殺した白人を正当化するための映画なのでしょうか。
映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ 」のように素晴らしい作品もありますが稀です。

6年ほど前にハーバードやスタンフォードなどの米国の有名大学55校の学生に、
高校レベルの歴史の基礎問題を試したところ8割近くが落第または及第ギリギリの成績だったことが分かったそうな。米国の学生は歴史が苦手ということです。

毎年8月には原爆の報道があちこちでされますね。
「眠れないことなど全くなかった」
米国のトルーマン元大統領は数10万の人を死に至らしめ、広島と長崎の二つの街を瓦礫にした原爆投下の決定にについてこう語ったそうです。
トルーマンは、日本が軍事的に敗北し戦争終結を望んでいると知りながら原爆投下を命じました。
アイゼンハワーやマッカーサーらを含む大勢が、道徳に反し軍事的に不要だったとして嘆きました。
日本は降伏の準備をしていたのに。
「原爆投下は歴史における最も偉大な出来事だ。後悔の念は全くない。かけらほども」
トルーマンはそう言いました。
トルーマンは熟睡出来たかもしれませんが、人類は60年もの間、悪夢を強いられてきました。

米国で、「核を朝鮮戦争で使うかどうか」という議論があった時、
アジアで3発目を使うのはどうか、国際世論が許さないのではないか、
という議論になったそうですが、
やはり日本が白人の国だったら原爆は落とさなかったであろうという想像がつきます。


この原爆の許せないところは、助かったと思わせるところです。
安心させ、希望を持たせては、絶望に突き落とし、脅かして苦しめます。
しかも、子孫にもそれは続いています。
毎年、広島と長崎で何千人もの人が亡くなっています。2つの原爆はゆっくり爆発を続けています

先住民や有色人種への差別の歴史を米国人はどれほど知っているのでしょうか?
米国で、「200年前の広告ごめんなさい」という記事を載せた新聞がありました。
コネティカット州の地方紙です。18、19世紀に奴隷売買の広告を多数掲載して
利益を得ていたことを謝罪する記事でした。
「売ります。気だての良い健康な黒人少年15歳」
などという広告のほか、社説でも
「白人は黒人よりも優れている。黒人は最も優れた家畜である」
などと書いていたそうです。
思わず、映画「ルーツ」を思い起こしました。

カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「インドシナ」をご存知ですか?
フランス領インドシナを深く愛したフランス人女性が母として支配者として悲しい運命を辿っていく姿を描いた作品です。ドヌーブがとにかく美しかった!
しかし、ドヌーブがゴム農園の労働者をムチで折檻しているシーンなど、白人がいかに東洋人を見下していたか、フランス統治下のベトナムの様子がありありと伝わってきます。

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コメント

映画「インドシナ」92年のアカデミー外国語映画賞を
受賞した作品ですね。
アジアに対して今だに支配者意識が抜けない西洋の植民地意識。
映像が綺麗だったので良いとしましょう。

アメリカはむかしから武力を試している図式は
今でも変わらない。
何かと理由付けをしては武力行使、
多分、石油からの脱皮、エネルギー問題の解決が
出来ない国なのです。
もうアメリカの時代ではないですよ。
それなりに付き合えばいいのです。

日本には頑張って新しいエネルギー開発、需要を生み出す
バイオ技術を高めて欲しいですね。
世界の自然を壊してきた日本の使命でもあります。

アメリカと付き合っても一部の金持ちが幸せなだけで、
国民にはなんら還元されません。

米百票の小泉さんには期待したんですが・・・。
でも金にクリーンなところは良かったのではないでしょうか
歴代の首相は金まみれでしたから、

金が一番ではない社会。
昭和30年代みたいに貧乏でも明るい時代を創造した
国づくりが必要でしょう。

ミーシャさんの問題提起から離れました。
日本人は遊びが下手くそです。
もっと遊び心を学んで欲しいですね。


投稿: kju96 | 2006年8月22日 (火) 18時53分

kju96さん、こんんばんは。
「インドシナ」は大好きな映画ベストテンに入ってます!
これだけの芸術作品に出合うとフランスの悪口を言いたくなくなります(笑)
単純に白人批判に終わらせるにはもったいない骨太な映画ですね。
美しいベトナムのプランテーションの風景も迫力があり印象に残ります。

引き続き「もの作りの日本」としてやっていけないのでしょうか。
人口が少なくなり、若い技術者がすくなくなり・・・無理かな~
世界に誇れるものに、日本の製品と技術があったじゃないですか。
日本にしか作れないもので、その部品がないと米国のロケットは飛ばないとか。それは日本の中小企業のある会社が作っているとか聞いたことがあり、そういった製品がほかにも沢山あるようです。
今後、日本がその辺で勝負していけるか、韓国中国に負けてしまうかが決めてになるのではないでしょうか?

小泉さんの良かったところ、そうですよね。お金に綺麗でした。これは稀有な政治家ですね。ほんとは当然なことなんですけどね。でも、あまりその点を指摘して褒める人がいません(苦笑)
ぶれない点も良かったです。
派閥を無くしたことも良かったし、官僚の言うことを聞かなかったのも良かったです。
もちろん、問題点もありますけどね。
サヨ系の人たちがアジア外交が悪化したと言うけど、昔の方が良くなかったです。媚びて謝罪してばかりいた(笑)そして何の進展もなかった。小泉さんで悪くなったのではなくて、その前の政府のせいだと思ってます。むしろ今は普通に近づきつつあるのかな。だから軍国主義復活って心配してる。もう、サヨ系がインテリの時代ではないと思います。

あ~、私にも遊び心が必要ですね(笑)

投稿: ミーシャ | 2006年8月22日 (火) 22時05分

日本の民主主義、
ある意味、価値観などアメリカに学びました。
私も否定しません。
しかし、ヨーロッパ、アジアなどの文化に触れ
アメリカではないと築かされました。
戦後60年、新しい日本の想像が
今後の日本の目指すべき方向性です。
今までは、アメリカに追い越せが目標でしたが
その価値観は変わってきています。
一部だけの金儲けになったことが結果的には
良かったのではないでしょうか・・・。

アメリカの武力行使、押し付けの民主主義。
日本人は頭は悪くないので、
新しい日本を見つけることです。
価値観が共有できたり、隣人と仲良くしたり、
心の問題で大きく転換できるのではないでしょうか。

日本の歴史は50年が1クール
良い所だけアメリカや諸外国に学び、日本独自の
文化に自身をもつ事が大事です。
順応性なんて日本の特徴だと思うのですが・・。

誇れる日本などいっぱい紹介して欲しいですね。
家族、高校野球の祐ちゃんだって
家族思い。絆の大切さなど・・。
本当のナショナリズム教育が必要です。

日本は絶対に軍国主義には進みません。
敗戦の経験が活きています。

日本が世界の民主主義を変えるなんていいな~。
そう言う日本人も沢山います。
ガンバレ日本です。

団塊の世代、そして私達ポスト団塊など
アメリカから学んだ文化の上に
日本の伝統を加える事が、大事ではないでしょうか

素晴らしい感性ですよ。
この世代は、順応性があります。

何時も勝手なことばかりで済みません。

投稿: kju96 | 2006年8月23日 (水) 11時44分

こんにちは!

内容のある良い記事だと感銘を受けました。

アメリカという国の深謀な戦略に驚く一方、今現在も着々と
彼らが描いているシナリオが実行されているという事実を
知らない人が多すぎるというのが恐ろしいです・・・。

真珠湾攻撃は、アメリカの誘導にのってしまった訳ですが、
過去の歴史をよく学び、日本の指導者は同じことを繰り返す
ことがないようにするべきですし、国民もよく学び、指導者が
間違いを犯さないかを監視する必要があると思います。

投稿: むろぴい | 2006年8月23日 (水) 12時52分

こんばんわ~!
またなんともショッキングなお話です。知らないことばかりですが、あらためて戦争の確認(かつて戦争があったのだと)をしているような感じがします。

私はアメリカという国は、とても正義感の強い国だと思っていました。今もそう思います。
でもその正義感はどうしてもひとりよがりの、強烈な自己愛からくる正義感。
日本はとても誠実な国だと思いますね。自分たちの信念を守ることに対してとても誠実、です。
戦争は、始まってしまったら終るまで、どちらかが死ぬまで続けなくてはなりません。。。
ジェットコースターのように、動き出したら途中で降りるわけにはいかないのですよね。おそろしいですね。

西部劇って大好きなんだけど、私はいつもインディアンが好きで(笑)・・白人はずるくてやだなって思っていましたよ(爆)
「インドシナ」、一度観たいです~!今度ぜひ借りてきたいなぁ♪(^^)

投稿: ジュリア | 2006年8月23日 (水) 21時34分

カトリーヌドヌーヴ、久しぶりに名前を聞きました。素晴らしい女優でしたね。「悲しみのトリスターナ」とか・・・いくつか見たのに思い出せません。「インドシナ」って見てみたい。ビデオ屋にあるかなあ。あなたの名前、ブログにちょっと載せました。事後承諾でごめんなさい。でも、とても真面目でよいブログだと思います。「サイレント マジョリティー」の方がマスコミより正しいことが多いですね。

投稿: 山口ももり | 2006年8月24日 (木) 09時10分

はじめまして。むろぴいさんのところから来ました。
思わず文章に引き込まれてしまいました。
私は丁度15歳の頃ポーランドのワルシャワで当時はまだ社会主義の国でしたがアメリカンスクールに行っていました。アメリカンスクールとは名ばかりでほとんどアメリカ以外の国の子供たちが来ていたインターナショナルな学校でした。その中での歴史の授業、特に世界大戦の授業は私にとって衝撃でした。日本ではほとんど教わらなかったヨーロッパでの第一次、第二次世界大戦の戦況のこと。そしてなぜかアメリカの教科書ではアジアでの戦争が語られないこと。各国の子供たちがどういう気持ちで授業に臨んだかいまでは量り知れませんが私は第二次世界大戦を題材にしたストーリーを書けという宿題に日本で長崎出身の先生におそわった原爆のこと、本で読んだことを参考に原爆当日の状況をストーリーにして提出しました。私の知りうる唯一の現実だったからです。人種差別は外国ではいたる所で体感できます。日本人の悪いところも目に付きます。でもあのアメリカンスクールの友達を違う国の人だからと言う理由である日殺さなきゃいけないと言われたら、どうするか。もし殺したら誰のせいにしたら救われるんだろう。

投稿: 金木犀 | 2006年8月24日 (木) 11時33分

kju96さん、こんにちは。
人間とは勝手なもので、やはり成果を早く期待してしまいます。
だから、成果が遅いと「前は良かった」って、つい思ってしまいがちですね。
特に日本人は性急で(笑)

>順応性なんて日本の特徴だと思うのですが・・。
そうですね。戦前と戦後ではイデオロギーが180度変わりました(苦笑)

>日本は絶対に軍国主義には進みません。
敗戦の経験が活きています。
日本はその愚かな政策をとって破綻したのですから、すぐまた愚かな政策なんかとれないでしょうね。
とはいえ、一度もとらなかったことに関して、岩波・朝日から右は野中、後藤田さんに至るまで、いわゆる戦後民主主義イデオロギーが果たした役割は大きかったと思います。

投稿: ミーシャ | 2006年8月24日 (木) 14時36分

むろぴいさん、コメントありがとうございます。
こちらの記事もご紹介していただきまして、ありがとうございます。
このブログを持ったきっかけは、山口ももりさんの「アラビアのロレンス」でした♪
その、ももりさんを知る機会を得たのが、むろぴいさんのサイトでした。 

どの国も、国益を第一に考えて自国の民の生命と財産を守るわけですから、自国を悪く言いません。日本だけが戦後、自虐的に国旗から国家まで良くないもののように考え、誇りをなくしました。戦争の反動ともいえます。それが全て悪いとは思っていませんが(右に傾くことの歯止めになりましたから)。これから正常に普通の国に戻れれば良いのですね。
アメリカの戦略を見抜けない日本でしたが、今後はどうでしょう? 総理大臣に優秀なブレーンが必要かと思います(苦笑)

投稿: ミーシャ | 2006年8月24日 (木) 15時13分

ジュリアさん、コメントありがとうございます。
戦争を繰り返しているアメリカは正義とは思えませんが、
私はアメリカの音楽や映画が大好きです。どの国も、脛に傷を抱えながら外交戦をやってますね。日本も良いところばかりではないし^^
人間関係のようにお互いの良いとところだけを見つめていきたいのですが、だって、一人一人は良い人が多いと思います。アメリカにも中国にもロシアにも朝鮮半島にも・・・でも、国となると国益が第一、国益のために戦争まで起きてしまいます。領土問題などはエネルギーの争奪戦でもあるわけで。また、宗教やイデオロギー、民族のために戦争が起きるんですね。
この世に男がいなかったら戦争は起きないのかしら?(笑)

投稿: ミーシャ | 2006年8月24日 (木) 15時21分

ももりさん、コメントありがとうございます。
カトリーヌ・ドヌーブは最近テレビで見かけましたが、昔と変わらぬ美貌でした^^
「インドシナ」は素晴らしい映画だと思います。
時代背景に興味があって観ましたが、期待以上でした。
「風と共に去りぬ」も南北戦争と人種差別がらみの社会派的な要素がありますが、この「インドシナ」はもっと濃厚です。レンタルで観られると思います。

ももりさんのサイトでご紹介いただき恐縮してます。ありがとうございます。(〃∇〃) てれっ☆

テレビの扇動するような報道のあり方には、いつも首を傾げています。
>「サイレント マジョリティー」の方がマスコミより正しいことが多いですね。
最近、以前のマイノリティーがマジョリティーになってきた感じがします。やはり、戦後60年も経てば変わりつつあるのでしょうか。

投稿: ミーシャ | 2006年8月24日 (木) 15時34分

金木犀さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

お風呂美人の金木犀さんですね。
愛犬コモちゃんが元気になって良かったです ほっ(*´∇`*;△

ポーランドのことは、いつか書きたいことが一つあります^^
そうですか。ワルシャワにいらしたんですね。
先日、やはり社会主義の国ルーマニアについて書かれた本を読みましたが、興味深いものでした。世界が冷戦時代だったころは、特に社会主義の国が分かりにくいというか見えてこなかったので上辺の知識しか持てなかったんですね。

>人種差別は外国ではいたる所で体感できます。
日本にもありますが、外国の比ではないと言われますね。
移民を多く受け入れた国では、経済が上手くいってる時は良いのですが悪くなると排斥したりするんだそうです。少子化で日本も外国人労働者を受け入れざるを得なくなったらイギリスやフランスのよな問題を抱えることになるのでしょうか。

投稿: ミーシャ | 2006年8月24日 (木) 15時55分

「日本占領」小島襄 文春文庫を読み直しています。あなたのブログに刺激されて又、本棚の隅に眠っていたこの本を取り出しました。敗戦後に乗り込んだ、気の小さなマッカーサー。日本政府や本国政府との確執・・・読みづらい本で、以前途中で投げ出したと覚えていますので今回は終わりまで読めるでしょうか。でも、日本政府の手で日本人を裁こうと動き回った外務省、ソ連参戦はポツダム会議でもう英、米の密約で了承済みなのに、それとも知らずロシアに停戦を調停してもらうように必死に働きかけていた、とか、なんとも、ため息がでます。夕べ、寝る前にパラパラと前の方を見ていましたら天皇の文字がチラチラ・・・ちょっと頑張って根気よく読んでみます。又、報告いたしましょう。

投稿: 山口ももり | 2006年8月25日 (金) 08時10分

ももりさん、コメントありがとうございます。
私の方が先にももりさんの「アラビアのロレンス」という記事に触発されたんですが(笑)
「日本占領」は読んだことがありません。難しそうですね^^
歴史にifはありませんが、結果を知ってる私たちには口惜しいことがたくさんありますね~
ももりさんのご感想、楽しみにしてます!

投稿: ミーシャ | 2006年8月25日 (金) 18時50分

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