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「九条の会」の歪んだ世界観

護憲か改憲かの是非よりも、もっと深刻なことがあります。日本国憲法が世界の宝であり、これを守らなければならないと言っている護憲勢力「九条の会」とは、つまりは「反日」であると思われます。左派勢力であっても根底には「日本という国を守り、より良い国家を築き上げる」という思想が流れていれば問題ないのですが、日本において活動している左派勢力の多くは反国家的(反日的)であることが大きな問題点です。近隣諸国(中国や朝鮮半島)の国益に叶うことがその目的であるかのようです。また、現在の中国政府による人権弾圧や軍備拡張には全く言及しません。もし、彼らが主張するように日米安保を破棄して米軍を日本から追い出し、それでいて自衛隊まで廃止(縮小)してしまえば、喜び勇んで侵略してくる国が出現してくるであろうことは想像に難くありません。

「九条の会」呼びかけ人とは、鶴見俊輔(哲学者)、小田実(作家)、奥平康弘((憲法研究者)、大江健三郎(作家)、井上ひさし(作家)、澤地久枝(作家)、三木睦子(国連婦人会・故三木武夫元首相夫人)、梅原 猛(哲学者)、加藤 周一(評論家)ら9人です。
そういえば、沖縄の集団自決をめぐる教科書検定が取り沙汰されてますが、一方、ノーベル賞作家として“名声”を確立させた大江健三郎らによって、事実無根の沖縄集団自決命令を下した軍人として貶められてきた人々がいます。大江健三郎は著書『沖縄ノート』で「あまりに巨きい罪の巨塊」「屠殺者」などの表現で痛罵してきました。大江健三郎の良識を疑わざるを得ません。
ともあれ、彼らの護憲アピールには、次のような言葉が盛り込まれています。

●侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本
●世界の市民の意思を実現しようと決心
●アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させる

上記の護憲派たちの意見に耳を傾けてみると、ことごとく反日であることが分かります。世界の非常識を真面目に訴えているとしか思えません。現行憲法下では本来、自衛隊も持ってはいけないのです。それを良しとしています。日本さえ普通の国でなければ、世界は平和で安定するという、極めて歪んだ世界観! 日本を敵視し、あるいは封じ込めておきたいという戦略を持った国々にとっては、まさに都合の良い日本国憲法ですが、第九条の規定というものは、連合国の対枢軸政策、とりわけ初期の対日管理政策の表現であり、旧連合国の軍事規定以外の何ものでもない、ということは多くの識者によって指摘されてきたことです。当初、第九条というものは日本を封じ込めるための、日本を縛ることによって利益を追求しようとする国々や勢力を利する規定でした。

現行憲法の公布、施行時の総理大臣だった吉田茂は回顧録に、
「これ(現行憲法)は、外国との条約締結のようなものであった」
と書いています。外交交渉とは自国の利益を掛けた交渉です。 現行憲法は米国が自国の利益のために日本に強要したものなのです。カービン銃を持った占領軍に対して、丸腰の日本は、天皇陛下と国柄を守るため、泣く泣く草案を受け容れざるを得なかった。
「 GHQとはgo home quicklyの略である」
と書いてます。つまり、一日も早く占領軍にお引き取りいただくために、この憲法を受け容れたというわけです。(笑)

日本国憲法の第九条の字句通り自衛隊も持たなかったら、日本が力の空白地帯となり、その空白自体が、紛争や戦争を誘発することになります。チベットや内モンゴルや東トルキスタンでさえ中国に侵略され悲惨な目に遭ってます。隙を見せると中国のように即侵略する国がお隣に存在します。ベトナム戦争中にベトナムは中国に、幾つかの島を奪われましたね。日本も北方領土を奪われました。火事場泥棒のような国が近隣にあるわけです。 この60年の間、日本が紛争や戦争に巻き込まれなかったのは、米軍基地と自衛隊のお陰です。日本が力の空白地帯であったことは一度もなかったからです。それでも、拉致被害者を取り戻すことが出来ず、尖閣諸島も竹島も侵略されたも同然のまま・・・。まして、いつまでも米軍基地があるとはかぎりません。第二次世界大戦以降では世界最大の侵略国家であり大陸国家であって資源に乏しい中国は、沖縄をはじめとする日本の領土を狙っています。例え軍事行動を起こさなくても、東アジアの覇権を握りつつあります。

世界では、はつきり意思を示す国のみが受け入れられます。これは現実です。今年は「南京大虐殺七十周年」とやらのおかげで、欧米を巻き込んでの国際的な反日運動が高まりを見せています。南京事件の真実がいかなるものか、慰安婦問題などさまざまな歴史問題を公明正大な研究をすればよいと思います。「慰安婦」問題に関する日本からの初めての反論(意見広告)が、6月14日、ワシントンポスト紙に掲載されました。同広告には賛同人として自民党29人、民主党13人、無所属2人の国会議員が名前を連ねているそうです。
ジャーナリストの櫻井よしこさんは、慰安婦問題を巡る「対日非難決議案には拉致され、慰安婦に強制された女性は20万人に上り、戦争終了時にその大半を虐殺したとまで書かれているにもかかわらず、外務省はこれまで何回も謝罪してきたのだから謝罪をしてこなかった非難は当らないと説明してきたが、それは無意味であり、日本国民と日本国への背信である。」と述べています。

また、竹本忠雄氏(筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス客員教授)を中心に在仏の日本人有志の尽力で、「日本からの宣言」がAFPを通じフランスの加盟報道機関全社200数10社及び主要組織約2000社あてに向けてアピールされました。今回のアピールは、理不尽きわまりないフランスの報道機関の反日主義に対して我が国が、従来の受け太刀一方から初めて攻勢に転じ、毅然と筋を通したという意味において、日仏のみならず日欧交流史上に新規の一石を投じたものになるそうですす。日本の新聞は現地で「反応」がなければ取りあげない姿勢!(苦笑)
そのアピールの中にフランスの政治・歴史学の碩学、故ルネ・レモンの言葉があります。
「歴史は宗教にあらず。歴史家は如何なるドグマをも容れず、如何なる禁令、タブーにも従わず。歴史家は邪魔者たることあるべし」
南京事件の歴史的真実を追究する自由を求め、そのために関連全文献・証拠の比較研究を要求し、「改竄された政治的イデオロギー的歴史観を押しつけ、これによって我が民族を永久に陥れ、悪魔化しようとする行為の一切に対して、断固我々はこれを拒否する」とし、フランス及びヨーロッパの同学の士と研究を共にしようと呼びかけています。

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コメント

おはようございます、ミーシャさん。
第2次世界大戦において、中立国スイスがどうであったか。
フランスの敗走、イタリアの参戦によってスイスは完全に四面楚歌の状態に陥った。
スイスと国境を接する国がすべて一方の陣営に属することになってしまった。
スイス政府はドイツに順応するか、最後まで中立を標榜して抵抗するかの最大の岐路に立たされていた。
そんな中、ギザン将軍は総動員令を発動し、「スイス人らしい行動とは、いつも我々の民族共同体の実を具現することである。それゆえに、祖先の例にならって、国家の防衛のためには一体となるのである。
個人はそれぞれの場で全体の幸福に対して責任を負わねばならない。この自覚と認識によって、我々は連邦の自由と 独立を守るのである。」
ギザン将軍の訓辞は、国民の間に強い反響を呼び、日和見主義は陰を潜め、「砦作戦」を支持する世論がふつふつと起こった。
やがてフランスがドイツに降伏し、ドイツ軍のスイス支配の目的はベルリン=ローマ枢軸を強化し、ヨーロッパ南北の交通の要所アルプス越えの交通路を確保することであったが、ギザン将軍は「砦作戦」をもって応じた。
スイスとイタリアを結ぶ道路は、アルプスの3つの峠が関所となっている。これらのトンネルや鉄道線路に爆破装置をしかけ、ドイツ軍の侵攻があったら、即座に通商路そのものを破壊すると宣言した。峻険な山岳ではドイツの機甲部隊も平坦なオランダ、ベルギーのように効果的に活躍できないし、逆に、訓練の十分でないスイス民兵でも山岳でなら百戦錬磨の兵に対抗できるのであった。
しかし、防衛は領土だけでなく、領空にもおよぶ。この点ではスイスの天険も無力であった。イタリアが参戦すると、その支援のためのドイツ空軍機がしばしばスイス上空を通過した。
またイギリス空軍は、英本土から北イタリア工業地帯への爆撃を行うのに、最短コースであるスイス領空を侵犯した。空からの攻撃も有効ではなかった。ギザン将軍は当初、いちいち厳重な抗議をしていたが、聞き入れられず、後に領空侵犯機には撃墜方針で臨むこととした。
約500機の戦闘機と高射砲5連隊などを整備し、戦争全期間を通じて、7,379回の空襲警報に対して、枢軸国側の撃墜64機、連合国側190機の戦果を挙げた。スイス側の損害は、推定200機、死傷者344人に及んだ。
しかし、アンリ・ギザンの意図はスイス攻撃がいかに時間を要し、損得勘定の合わない行為であるかを敵側に明確に示す意味では、十分であった。
スイスの起伏に富んだ地形がスイスを存亡の危機に救ったとも云え、また、スイス外交が自国を救ったことも事実であろう。同時に、国民に対しては徹底抗戦を促し、愛国心を燃え立たせることに成功し、中立を保つことができた最大の要因はやはりスイス史上に残る英雄アンリ・ギザン将軍を中心とした一貫した武装中立の体制にあったともいえる。また、この事は、中立を奇跡的に成功した稀な事例ともいえ、国防とは、なま易しいものではない事が分かるはずである。

中立であることが、平和を保証してくれるわけではないことは、幾多の中立国が簡単に侵略されたことでも明らかであり、自国を侵略するメリットよりも、コストの方が高いことをいかに他国に思い知らせるかが、自由と独立を維持するための鍵であることをスイスの歴史は示している。
近年、少なくともヨーロッパ内においては「中立」であることは無意味になりつつあるが、実際問題、永世中立を保つためには武装中立が功を奏していることは事実だと考えます。
日本の場合は、中立では無いが、武装防衛とも云え、軍隊を持つ意味の目的は、同じとも思われます。
戦争をしないのは勿論ではありますが、侵略する国は国際法の開戦法規に違反してくるのであって、いざ戦争に突入すれば、中立等はどうでもいい事なのであり、安易に非武装中立を説いたりする意見は、響きは確かに良いのであるが、侵略する国に対して、踏み止まらせる抑止力にもならないのが現実的と考える。
21世紀に入ってからは、NATOと日本の自衛隊やオーストラリア軍などアジア、オセアニアの各国との共同演習や防衛計画構想も検討されている。
真に危機感を共有出来る、近隣国同士で、NATOの様な同盟形態が一方では必要とも思われ、前記していました、抑止力から戦わずして外交を優位にする事からも、ある意味同じ様に効果的とも思われますが。

投稿: SUKIPIO | 2007年6月24日 (日) 11時17分

こんにちは
久し振りです。
最近、仲間割れをしている「九条の会」ですね。
メンバーの一人、鶴見俊輔(哲学者)は祖父がプーが尊敬する後藤新平の孫、先見性に優れた人間がいるとその子供など親を超えられない二世議員みたいなもの。
本人も学歴偏重の権威主義者。
ベ平連の小田実(作家)ソ連から金を貰っていた。
澤地久枝(作家)は小説で飯を食えない。
三木睦子(国連婦人会・故三木武夫元首相夫人)も森コンチェルのお嬢さん。お嬢さんの戯言、北朝鮮から勲章を貰って喜んでいる人。奥平康弘(憲法研究者)も親の七光り的な権威主義・・バターナリズムですね。

あとは個人的ですが・・梅原 猛(哲学者)柿本人麻呂論は賛同できず。日本の歴史学者が発想したのがスーパー歌舞伎(中国雑技団か・・お前は中国か)。
井上ひさし(作家)顔がユニーク。
加藤 周一(評論家)・・どうでも良い。
最後に大江健三郎(作家)自ら立ち上げた「九条の会」を非難し仲間割れの原因を作る。繊細さに欠ける。
時代錯誤のサルトル思想家、アンガージュマンと言うより今後の名誉のためにノーブレス・オブリージュ。
三木の伯母さんと「卵とバナナ」を北朝鮮に送れば。
・・・少しふざけているようですが・・本当の気持です。ソ連から金を貰った小田実や五味順平のリライター
澤地久枝、一人で行動できない加藤周一・・論外です。
社民党の党首みずほレベルではないでしょうか。
「九条の会」と田原総一郎で「朝まで・・」など
道でしょうか。テレ朝がサポート。

投稿: kju96 | 2007年6月24日 (日) 15時21分

SUKIPIOさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
先の大戦では、スイスも武装中立という徹底した抗戦で臨みましたね。スイスは永世中立国ですが、その意味を”軍隊を持たない国”と誤解している人がいますね。実態は国民全体の1割近くの軍隊を保持し 、核シェルターの普及率がなんと95%! 第二次世界大戦では国境に配備しているスイス軍を見てヒットラーが侵略を見送ったというほどです。永世中立とは、自らは戦争を開始せず、他国間の戦争にも参加しないことを宣言し、他の国がその地位を承認した場合に永世中立国として認められるんですね。もし他国が侵略してきたとしても、援助を要請することが出来ず、自国で侵略国を撃退する力が必要になるということです。そのため、強大な軍事力が必要となるわけです。スイスは1815年、ウィーン会議で中立を承認(EFTA加盟)されました。隣国のオーストリアも1955年に永世中立を宣言しています。スイスはその後、観光、金融、精密機械等で有名ですが、 また、、ジュネーブは国連ヨーロッパ本部や国際オリンピック委員会をなど、200もの国際機関と非政府組織のオフィスがあります。赤十字国際委員会などに代表されるように「平和の都市」としても知られています。それはスイスの安全保障にもなっていますね。常に多くの外国から訪問者があり、諸外国にとっても重要なオフィスがあれば攻撃される可能性が低いです。
SUKIPIOさんがおっしゃるように、安易に非武装中立を説いたりするのは非現実的で国を滅ぼすことになりかねません。非武装中立って、確かに響きの良い言葉です(苦笑) 核の論議をすることや、日本の自衛隊が友好国と共同演習や防衛計画構想を検討することは、抑止力にもなるし、戦わずして外交を優位にするカードにもなり得ますね。

投稿: ミーシャ | 2007年6月24日 (日) 23時20分

kju96さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
kju96さんの滅多切り、お見事でございますこと!(笑)
「九条の会」は、2004年に日本国憲法改悪への動きを許さないために、9人の文化人によって結成されました。3年目ですが、もう仲間割れですか! “不戦を誓った日本国憲法第9条を変えるな、変えさせるな”と呼びかけているようですが、だれも戦争には反対ですよね。平和を望んでいます。でも、望んでいるだけでは平和を維持出来ないのが現実です。現に、九条の会自体は政党から独立した超党派的活動と自らを位置付けているが、社民党・共産党・新社会党といったいわゆる護憲派政党の側から、この運動に協力しようとする傾向が見られます。これらの党は、政権党になったこともなく、日本人からはほとんど支持されてませんね。朝日新聞やしんぶん赤旗などの左派メディアは事実上無視していますが、ソ連崩壊で公開されたソ連側機密文書によって、小田実はKGBのエージェントだったことが判明しましたね。彼は、そのHPで、「中国、韓国はともに日本に圧迫され、支配されてきた民族の国だ。この関係は日本に対する『共闘』を必然にする。」なんてことを書いてます(苦笑) 中国は長い長い間、韓国を属国扱いしてきましたし悲惨な目に遭わせていますが・・・。「九条の会」と田原総一郎で「朝まで・・」ですか! 是非見てみたい(笑)


投稿: ミーシャ | 2007年6月25日 (月) 00時24分

ウーン・・・凄い。素晴らしい議論をしっかり拝読しました。私自身は本当に夢見ガチで現実離れしたことしか、知らないんですけれども、3人さまの議論の白熱をとても興味深く、共感を持って読みました。私は曽野綾子氏が好きで、彼女も大江健三郎には、シビヤな反論を展開しています。
 スイス、平和を象徴するように見えていますが、徴兵制は義務でしたよね。自国の安全を自分の手で、守らないと、ローマのようにある日、傭兵が・・・なあんて、又、夢みたいな事言ってすみません。

投稿: 山口ももり | 2007年6月26日 (火) 17時03分

ももりさん、コメントありがとうございます。
曽野綾子さんは非常に保守的な人ですね。大江健三郎のような偽善的な面が全く感じられない作品ばかりです。ちなみに、大江健三郎のむやみに難解にした作品を理解出来ると言う人が、本当にいるのかと疑問に思います(笑)

> 自国の安全を自分の手で、守らないと、ローマのようにある日、傭兵が・・・なあんて
その危険生は大です! 突然ではないでしょうが、じわじわと東アジアは中華圏になるかもしれません。日本は外交も安全保障も頼りないですからね。

投稿: ミーシャ | 2007年6月28日 (木) 11時17分

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