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政局はマスコミが作るのか

多くの人に読んでいただきたい文章があります。
この1月、野球オリンピック日本代表監督に就任した星野仙一さんからの発信です。引用させていただきます。
「人間としてのハートのない、そういう話が大嫌いなものだから、テレビのコメンテーターにはしばしばうんざりさせられるんだけれど・・・」とおっしゃる星野さん。

日本は「勝手主義」の時代になった
2007/09/14 星野仙一   「星野仙一のオンラインレポート」より

民意、民意というけれど、今の日本の「民意」というのはメディア、特にテレビが作っているものじゃあないのか。10年ちょっと前に民放の報道局長が「政局はわれわれテレビ局の人間が作っている」というような発言をしてクビになったことがあるけれど、テレビが繰り返して流すものによって無定見な大衆が誘動されるという今の時代。民意というものはなんなのかと、いつもそう思ってテレビのニュースを見ている。

民意というなら訊いてもらいたいと思う。なにひとつ落ち度や欠点のない精廉潔白な人に大臣や首相をやってもらえばいいのか。それとも多少の失敗やキズ、弱点があってもきちんと結果を出してくれるような有能な人、職責に身命を賭けて努力してくれる人がいいのか。普通の大人なら、政治家にだって精廉潔白な人なんて滅多にいないことを知っている。誰しも一個の人生を築いて、それなりの力を発揮するところまで行く過程の中でなんの波風もない、ひとつの過ちや落ち度も犯さないような人間なんて、まずひとりもいないことを、普通の大人なら知っている。出てくれば自分たちで持ち上げて、押し出しておきながら、すぐにマイナス面、うまくいっていない面ばかり強調して、叩いて潰していくという最近の政界人事の繰り返しに、大きな失望感を味わっている。

若い安倍総理もあれだけ期待され、国民にも支持されながら、1年足らずのうちに、今度は決断力がないとか、人を見る目がないとか坊ちゃん気質だとか、ひとりで全責任を負った上バカ者扱いをされて、あっという間にボロボロになって辞めさせられていく。自分から辞めたという形ではあるけれど、心身ともに余程追いつめられていたのだろう。タイミングが悪い、無責任だというが、本人は命懸けでやっていただろうと思う。この間まで日本人の「武士道」や日本人の「品格」についての本がベストセラーになって、多少は武士の情けや人間の品位を問い直す風潮が出てくるのかなと、淡い期待ながらそんな思いでいたのだが、寄ってたかって魔女狩りみたいな、弱い者いじめの世界ばかり見せられている。

「出る杭は打たれる」は昔のことで、今は「出る杭は抜かれる」時代だ。倒れた者になおのしかかって、パンチを浴びせ、ひねりワザまでかけるようなマスコミの報道の偏りに、世間の態度に、わたしもテレビに出ている人間だが胸くそが悪くてたまらない。

正体がすぐに揺れ動く、すぐに風向きが変わる民意とやらを、テレビが一斉に拡大し強調して、そうして世の中が動いていくのだとすると、日本は「勝手主義」の時代になったとしかいうほかない。

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コメント

こんばんわ
マスコミがウザイのは何時の頃からでしょうか、それにジャーナリストの低下・・バラエティ志向が強くなったのもあるでしょうし、テレビ局が多くなったのも要因のひとつでしょうか。最近は、どの局も同じで、個性がなくなってきましたね。
星野仙一や原辰則がキャスターをしたときさわやかでしたね。スポーツと政治の違いはあるでしょうが、さわやかなキャスターが望まれます。
視聴率が上がれば、朝日も右寄りになると思います。そのくらいいい加減です。
新聞の社説もおかしいし、ネット書き込みが1番真実味が
あるように思います。

投稿: kju96 | 2007年9月24日 (月) 22時32分

本当に胸が痛みます。日本人って、本質的にイジメ体質なんでしょうか。戦時中だって、普段は気の弱いような人が、部下をいじめたとか聞いています。若い人が未熟なのは当然です。真面目に取り組もうとする若い人より、散々ウソをついた古だぬきの方が信じられるのでしょうか。マスコミこそ、問題です。犯罪も同じです。まるで、あおっておるみたい。類似した犯罪が起こっています。マスコミがはやしたてなかったら、こんな事は起こらなかったでしょうというような事はしばしばあります。

投稿: 山口ももり | 2007年9月25日 (火) 19時44分

kju96さん、コメントありがとうございます。
「国境なき記者団」というパリで設立された言論の自由(または報道の自由)の擁護を目的とした、ジャーナリストによる国際的な非政府組織はあるんですけどね。マスコミの公正性を監視する機関がないですね。言論の自由ばかり言い張って、何でも発信しても良いというのは公正を欠きます。今回の総裁選で、日テレ「真相報道 バンキシャ!」が、番組内で杉村太蔵議員の投票内容を放映したことも報道の域を超えるものではないでしょうか。盗撮です。

投稿: ミーシャ | 2007年9月27日 (木) 19時20分

ももりさん、コメントありがとうございます。
イジメ体質と言えば、相撲部屋でも嫌な事件があったようですね。日本に限らず、どこの国にもイジメ体質はあるようですが、国政を預かる国会議員に対して、マスコミが意図的に故意にイジメをするのは、国益に関わるだけに大問題ですね。まして、国家観や歴史観を提示した首相が近年いたでしょうか? みんな政治屋でしたが、安倍前首相だけは高い理念を持って頑張ってきました。過去の首相が出来なかった法案を通しました。功罪両面を論じるならまだしも狂ったように批判するだけというのは、既得権を守る術を熟知した連中の抵抗です。利己主義ですね。今回の安倍首相辞任で最も悪いのは、読売のナベツネさんと新5人組(森・青木・中川秀・古賀・野中)でしょう。

投稿: ミーシャ | 2007年9月27日 (木) 19時29分

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