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世界各国からオファーが殺到

日本ほど町工場がたくさんある国はないそうですが、日本が世界に誇る「町工場の技術」と言ったら、数々ありますね。もちろん、大手企業の技術力もすごい。

エネルギー需要の急拡大、温暖化対策などによって原子力発電所の見直しが進行中で、原発ブ-ムが再び世界中で起きているそうです。原発は温暖化ガスの排出がほぼゼロですからね。エネルギー問題の主要テーマは電気と熱。そして、これを大量に供給できるのはやはり原発。

電力の供給不足を解消するために米国でも、今後10年以内に大型原子力発電所を100基以上建設しなければ増え続ける電力需要に応じられないそうです。とりあえず10兆円をかけて、33基もの原発を各地につくると。そのうち18基を日本の企業である東芝が受注。DVDHDの撤退問題で話題になった東芝ですが。ただ、米国内に原発のノウハウを持つ企業がほとんどないので今後のケアが大変らしいのですが、米国で原発マーケットを掌握すれば、世界市場でリーダーシップをとれるようです。

1979年に米国のスリ-マイルス島事件が起き、1986年にソ連でチェルノヴィリ原発事故が起き、原発の危険性が世界中を震撼させ、先進工業国で原子力部門からの全面撤退が進みましたね。結果的に、世界中でその技術を継承してきた国は日本だけになりました。

いまや日本の電力の三分の一は原子力になっています。しかも原子力は「プルサーマル(和製英語)」に移行しようとしているそうで、プルサーマルというのは、通常使われるウラン燃料にプルトニウムを加えた混合燃料を熱中性子炉(軽水炉)で燃焼させる技術。このプルサーマルの技術では日本が断然優位に立っていて、巨大原子炉用の部品などに関しては、日本の企業の独壇場なんだそうです。現に世界各国からオファーが殺到している!

現在世界中で大型原発の建設技術を持っているのは日本の大手3社で、三菱重工・日立・東芝しかないそうです。鋼材も、ほぼ日本が独占。330トンの原発の心臓部に使われる鋼材は、世界の80%のシェア。熟練の技術者が、プレス機で円筒形にする。
テレビで見ましたが手旗信号を駆使したりする!  伝授しようにも外国人には出来ない技のように見える(笑) ともあれ、これから日本の3社が中心になって、米国やロシア、ドイツ、中国ほか東南アジア、アフリカ諸国など世界中の原発をつくることになるようです。また、3社以外でも、パイプラインなどの技術を持っているのは新日鉄と住友金属にかぎられるとか。日本はこれから数世紀にわたって原子力発電をリードしていく役割を担っているのでしょうか。

最近のロシアはエネルギー資源を持っているので威勢がいいですね。そのロシアも、自力では原発を建設できなくて、日本の技術提供が不可欠という。資源のない日本にとっては、まさに蓄積してきた技術力をでもってエネルギー外交が出来るチャンスが到来したのでしょうか。原発一基あたり3000億円。新に生まれる市場は40兆円となる・・・。

問題は、二つ。
・原発の技術を提供していくうえでの平和利用の問題があります。原発技術は核兵器製造の技術に直結するので、平和利用の確保が重要。世界で唯一の被爆国である日本は、各国に軍事目的に流用しないように交渉していく必要があります。核実験を強行し核拡散条約に批准せずIAEAの査察も拒否しているインド、軍事用と原発用の核利用の区分が曖昧なロシアなど核保有国との交渉。
・核廃棄物の保管や管理に関してもリーダーシップがとれるか。

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